ウナギ養殖の祖とされる服部倉治郎の成功によって、静岡・浜松の浜名湖から全国に広がっていた養鰻。
「うなぎと言えば、浜名湖」という日本人も多いでしょうが、養殖の地はだんだんと南下し続け、今は養殖ウナギの生産量はダントツで鹿児島が日本一です。
国内シェアの約40%を鹿児島が占めています。
鹿児島の中でも、日本最大のウナギ養殖産地として知られるのが大隅半島です。
1972年に大隅地区養鰻漁業協同組合が設立され、23の組合員で構成されています。
南国特有の温暖な気候に、シラス台地に育まれた良質な地下水、そして広大な土地。
良質なうなぎを育てるのに抜群な環境が大隅にはありました。
また、太平洋のマリアナ諸島周辺で産卵し、黒潮によって帰って来たシラスウナギが太平洋に面した大隅半島でたくさん採れました。
こうして、鹿児島は日本一の養殖ウナギ生産地になったのです。