レプトセファルスとは、ウナギのほか、アナゴ、ハモなどカライワシ類に見られる、平たくて、細長くて、透明な幼体です。 簡単に言うと、ふ化したあと、稚魚になるまでの仔魚の状態。 ちなみに、高知などで有名な「のれそれ」という食べ物は、マアナゴのレプトセファルスです。
ウナギはこのレプトセファルスの幼体から変態して稚魚のシラスウナギになります。 そして成長すると、レプトセファルス期の18倍になるといいます。
太平洋のマリアナ諸島海域に産卵場を持つウナギは、およそ半年の間、レプトセファルスとして海を漂っているとされます。 透明な体は外敵から身を守り、襲われると体を丸めてクラゲの仲間のように見せるそうです。
レプトセファルスの期間、何から栄養を取っているのか謎でしたが、研究の結果、動植物プランクトンの死骸と言われる「マリンスノー」だと明らかになっています。