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毎年開催される「鰻供養祭」とは

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鰻供養祭とは?

鰻供養祭とは、年に一度、その一年のうちに消費されたうなぎに対して感謝し、供養を捧げる行事です。一般の方にはあまり知られていませんが、静岡や鹿児島はもちろん、愛知や宮崎など全国各地で行われています。鰻供養祭では、養鰻業者や加工業者、販売業者など鰻に関係するスタッフが集まり、鰻の供養と業界の益々の発展を祈念します。 鹿児島鰻では、毎年10月ごろ、関連会社であるおおさき町鰻加工組合の主催で鰻供養祭をとり行います。

鰻の食文化を守るため、感謝と供養を欠かさない

私たちは、鰻を育て、売ることで今の暮らしができています。 天然のシラスウナギを採捕して育てているので、限りある環境資源への感謝は忘れてはなりません。鰻を食する文化は世界でもあまり多くなく、一時期は世界の消費量の7割が日本だったときもあります。 鰻への感謝を忘れず、また日本特有の鰻の食文化を守るために、日々励んでいます。

養殖技術も日々進歩

鰻の食文化を守ろうとしているのは、鰻屋さんや養鰻業者だけではありません。鰻保全を行うためにアジア諸国などと提携して、世界規模でプロジェクトが始まっています。 日本でも鰻の研究は昔から続けられており、養殖の技術も日々進歩しております。近年では、水産総合研究センター(現・水産研究・教育機構)や鹿児島大学水産学部などの研究機関で、鰻の完全養殖に成功したとのニュースもありました。完全養殖というのは、採捕した天然のシラスウナギを育てて大人の鰻に成長させた後、交配させて子どもを生み、また大人の鰻に育てることができたということです。完全養殖にはヒラメやマダイ、トラフグなどが成功しており、天然資源の保全や国内自給率の増加に役立っています。 完全養殖の成功により、鰻の養殖技術はさらに進歩しています。しかし、商業化を実現するためには、餌のコスト問題や飼育期間など、まだまだ課題がたくさんあります。 そこで現在も、国立の研究機関などでコストダウンを目指すために、効率的かつ安定的に大量生産できる技術開発や改良など、さらなる研究が続けられています。 鰻供養祭